読書

グサグサと私の胸に棘が突き刺さる小説~「空中庭園」

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あ~図書館で借りていた本、返さなくっちゃ!図書館で本を借りるなんて久しぶりだった。

10日ほど前、自営業の仕事の合間に図書館に立ち寄った。この図書館は仕事の合間だったり夫との待ち合わせだったりで使わせてもらっているのだが・・・いつもここで読むのが角田光代作品。この日はコロナ禍のせいなのか以前読み進めていた本がなく、ほとんど読んでしまったものばかりしかなかった。仕方がなくもう一度読んでみようと「空中庭園」を手に取る。一度読んだはずなのに読み始めたら止まらない。そのうちに夫がやってくる。いつもならまあいいかとそのまま戻すのだが、この日は借りてきてしまった。

郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密を持っており、それぞれが違う方向へ。異質でありながらも家族であるしかない、普通の家族に見える一家の光と影……ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景を描いた連作家族小説 文芸春秋BOOKS

彼女の作品は私自身の内面にあるコンプレックスだとか、妬み、ひがみ、など、蓋をしておきたい部分をグサグサとついてくる。まあ~年代も近いせいだろう。主婦が抱える闇のようなものを描くのがとてもうまい。わかるわ~共感するわ~じゃなくて、隠しておきたい部分をつかれてヒヤッとしたりする。読後感は決して良くないのだが病みつきになるのだ。

このお話、私の家族こんなにも仲がいいのよ~!!うちの子供たちこんなにいい子なのよ~!!秘密だってないのよ~私に何でも話してくれるんだから~!なんて言いながらも夫は浮気してるし娘は同級生とラブホテルに行っちゃったりする。息子は何考えてるかわからずのバラバラな家族。自分の母親は毒親で、あんな家庭で育ったから自分はいじめられてさえない青春時代を過ごしたんだと思い込む主人公(でいいのかな?)。バラバラな家族だとわかっていても気が付かないふりをして・・・幸せなふりをして・・・

この小説を初めて読んだのが10年ほど前。あの頃は色々なことで心がパサついていて・・・だから余計に読んだらもっと苦しくなった。と言っても別に夫が浮気していたわけではない。まあ~ここに出てくる夫はとにかくおバカさんなので(笑)ここまでおバカさんだと笑うしかないよなぁ~と思ってはいたのだが・・・そのせいか小説の夫には今一つ現実味がないのだけど、やっぱり母親との確執のシーンが堪えてね~

私は主人公のように母親を憎んではいなかったし大好きだったけど・・・どこかで恐れてもいた。小さいころから母に褒められたくて勉強もしたし言うことも聞いたし・・・ただ、母が亡くなった今でも母の「呆れた・・・」「裏切られた・・・」と言う声がどこかかから聞こえてきたような気がして身がすくむことがある。母が私のことをどう思っていてのかはもう聞くことができないのだけどね。

最後の章でもしかしたら主人公のお母さん、毒親でもなかったんじゃないかと思える場面があって・・・本当は彼女のことを大事に思っていたし、彼女の兄は二人がとても仲のいい親子のように見えていた。母親を憎むことで過去の自分から逃れようとしていたのかなぁ~とも思う。でも私もそうだけど、主人公もお母さんに認めてもらいたかっただけなのではないかなと思ったりして。

この作品、キョンキョンが主演で映画にもなっている。これも数年前にprimevideoで視聴済みだが面白かった。おバカさんな夫がはまり役(笑)。もし、作家さんの文章の棘にグサグサ刺さりたくなかったら映画でご覧ください。

まあ~ときどき私はわざわざこの棘に刺さりに行きたくなるという・・・どんだけマゾなんだ(笑)

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