公園のベンチで泣き出す息子と途方に暮れる母

昨日の夜、息子が帰ってきた。帰るって言ってた？帰れないって言ってなかった？ただ、文句は言えず、パートの私の代わりに夫が駅まで迎えに行ってくれた。夕べはそのまま寝てしまったそうだ。今朝は少し元気になったと言うので少し遠出をする。景色のいいテーマパークのようになっているところ。平日のお昼なのに家族連れや小さな子供を連れたママ達、年配のご夫婦や老人会の一団？など意外に多くの人出。ただ、それほど騒がしくもなくまったりとした時間を過ごせて息子のリハビリにはちょうどよかった。

お昼は園内のレストランで食べようと思ったが、息子が食欲がないと言うのでハンバーガーショップへ。これがまた一味違って美味しかった。しばらく園内を散歩すると息子がベンチに座り込み「ちょっとまって」と・・・。いきなりやってくる鬱タイム。「何やってんだ？情けないな」と泣く息子。私は黙って見守る。あんなにいいお天気だったのにどんよりとして、冷たい風が吹き始めた。寒いなと思いながら息子の気分が上がってくるのをひたすら待つ。急に寒くなったので周りに誰も人がいなくなった。20分ほどベンチでぼんやりしていたら急に「もう大丈夫」と息子。

「僕、よくなるのかな～」と言うので「大丈夫だよ、先月なんてこんな風に出歩いたりできなかったでしょ？」と返したら「そうだよね」と・・・。その後は道の駅で野菜を「やす～い」と言いながらたくさん買い込んでついでに(笑）夫へのお土産のお菓子も買ったりして・・・。その後は晩御飯の買い物も付き合ってもらい順調に帰宅。

さて、帰宅すると夫が「瀬戸内寂聴さんが亡くなった」と大騒ぎしていた。この夫・・・高校生の時に友達と寂庵の前でタバコを吸っていたら寂聴さんにものすご～く怒られたそうだ。まあ～彼女がテレビに出てくるたびに同じ話を聞き続け・・・だんだんそんな方が亡くなっていく。そのたびに実家や義実家の両親を思うのだ。

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